不安が止まらない状態は、「気持ちが弱いから」起こるものではありません。脳や体の仕組みが一時的にうまく働かなくなっている状態と考えられています。
① 体がずっと緊張モードになっている
強いストレスが続くと、体は常に「危険に備える状態」になります。その結果、リラックスするスイッチが入りにくくなり、理由がはっきりしない不安や落ち着かなさを感じやすくなります。
② 不安を落ち着かせる働きが弱くなっている
脳の中には、不安を和らげたり気持ちを安定させたりする働きがあります。ストレスや睡眠不足が続くと、この働きが弱まり、不安が頭から離れにくくなります。
③ 脳が「危険かもしれない」と過剰に反応している
本来は必要なときだけ働く警戒反応が、敏感になりすぎてしまうと、実際には危険でないことにも強い不安を感じてしまいます。
このような状態が続くと、不安が習慣のように起こりやすくなります。ただし、これは治療やセルフケアで改善が期待できる状態です。
不安が止まらないときに知っておきたいこと
理由ははっきりしないのに、不安な気持ちだけがずっと続く。そんな状態は決して珍しいものではありません。まずは「不安がある=弱い」というわけではないことを知ることが大切です。
不安が止まらない主な原因
① 考えすぎ・先回り思考
起きていない未来のことを何度も想像し、最悪の結果ばかり考えてしまうと、不安はどんどん大きくなります。
② 心と体の疲れ
睡眠不足や疲労が続くと、脳が不安を感じやすい状態になります。気持ちの問題ではなく、体のサインであることも多いです。
③ 情報の受け取りすぎ
SNSやニュースを見続けることで、無意識のうちに不安な情報を溜め込んでしまうことがあります。
④ 不安を抑え込もうとする
「考えちゃダメ」「気にしないようにしよう」と無理に抑えるほど、逆に不安が強まることがあります。
不安が止まらないときの対処法
① 不安を言葉にする
頭の中でぐるぐるしている不安を、紙やメモに書き出してみましょう。見える形にするだけでも、気持ちが整理されやすくなります。
② 呼吸をゆっくり整える
4秒で吸って、6秒で吐くなど、吐く時間を少し長めにした呼吸は、体をリラックス状態に近づけてくれます。
③ 「今できること」に目を向ける
未来の不安ではなく、「今できる小さな行動」に意識を戻すことで、不安の波から一時的に離れやすくなります。
④ 情報から距離を置く
不安を強めるSNSやニュースから、意識的に離れる時間を作ることも大切です。
それでもつらいときは
不安が長期間続き、生活に支障が出ている場合は、誰かに相談することも大切な選択です。専門家や相談窓口を頼ることは、逃げではなく自分を守る行動です。
まとめ
不安が止まらないのは、あなたが弱いからではありません。心や体が「少し休みたい」「助けが必要」と教えてくれているサインかもしれません。できることから、無理のないペースで整えていきましょう。



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